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声を刻む 木版画ワークショップ

更新日:4月24日

PUMPQUAKESでは2020年よりオアハカの版画シーンをリサーチしてきました。版画にアクセスするきっかけになった東南アジアの版画コレクティブとの交流をもつ2つのスペースでした。新宿のインフォショップIRAと仙台の印刷スタジオanalog です。


グループによる版画制作を自分達の地域でも行っていく土台をつくるための試みとして、IRAをベースに活動する版画コレクティブA3BCによる版画ワークショップをanalogを会場に開催します。


当日は、はがきサイズの木版画をそれぞれつくります。基本的な技術については、講師から学べます。版画のモチーフに参考になりそうな本や版画作品なども会場にあります。彫刻刀などの道具もこちらで用意しますので、暖かくて汚れても良い服装でいらしてください。



講師:A3BC

A3BC (反戦反核版画コレクティヴ)は2014年の夏、新宿にあるインフォショップ、イレギュラー・リズム・アサイラム(IRA)にて結成。

東南アジアにある版画コレクティヴ、パンクロック・スゥラップ(サバ、マレーシア)、タリン・パディ(ジョクジャカルタ、インドネシア)、そしてマージナル(ジャカルタ、インドネシア)にインスパイアされ活動を開始する。これらのコレクティヴとの交流から、版画を皆で作る楽しさやスキルを学ぶ。

結成当初は反戦・反核をモチーフとした作品を多く手がけてきたが、近年ではさらに幅広い社会問題をテーマに版画を制作している。

話題提供:analog/PUMPQUAKES

タイとメキシコの版画シーンを作品を通して紹介します。


日時:2023年2月18日(土) 14‐19時


二部制(定員各10名)になりました。

ご希望の時間帯を記載の上、お申し込みください。

第一部 14:00-16:00

第二部 16:30-18:30



会場:press & bookbinding studio analog 

   宮城県仙台市若林区六丁の目西町2‐26

参加費:無料(定員10名)

申込/問合せ:pumpquakes@gmail.com/050-5373-8514

主催:PUMPQUAKES

助成:公益財団法人 仙台市市民文化事業団




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「声を刻む」木版画ワークショップレポート

A3BC×PUMPQUAKES×analog



2023年2月18日、東京新宿のインフォショップIRA(イレギュラー・リズム・アサイラム)を拠点に活動しているA3BC(反戦・反核・版画コレクティブ)を仙台に招いて木版画のワークショップをひらいた。

会場は、六丁の目に位置するPress & Bookbinding Studio analog(analog)。ここは、DIY工房で、木工作業の工具や、シルクスクリーン、箔押し印刷、リソ印刷、レーザーカッターなどの特殊加工機を貸し出していて、オーナーの菊地充洋さんが道具の使い方を教えてくれる。菊地さんは「先行きの見えない不安な状況が続いているけど、DIYは生活力を高める工夫であり、行動だ」と語り、今回の木版画のワークショップの会場を快く提供してくれた。


会場正面には、オアハカから持ち帰った版画をかけた


ワークショップの講師として招いたA3BCは、東南アジアにある版画コレクティブ、パンクロック・スゥラップ(Pangrok Sulap、マレーシア・サバ)、タリン・パディ(Taring Padi、インドネシア・ジョグジャカルタ)、マージナル(Marjinal、ジャカルタ、インドネシア)にインスパイアされ活動を始め、実際に彼らと親交を深めながら、版画をみなで彫る楽しみやスキルを学んできた。2014年の結成当初は、反戦・反核をモチーフとした作品を多く手掛けてきたが、近年ではさらに幅広い社会問題をテーマに版画を制作し、木版画のワークショップも多数開催している。今年の4月28日から5月8日まで、東京藝術大学大学美術館の陳列館を会場に「解/拆邊界亞際木刻版畫實踐 (脱境界:インターアジアにおける木版画実践)」と題したアジア各地の版画コレクティブによる展覧会に、共同制作での木版画の出品を予定しているそうだ。

メキシコ・オアハカで、巨大な木版画群を街中で目にし、それらを制作しているコレクティブをリサーチしてきたPUMPQUAKESのわたしと長崎由幹は、リサーチにとどまらず、木版画の共同制作を仙台でも始めたいと考えていた。帰国後、志賀理江子さんのスタジオで開いた報告会にも参加してくれたA3BCの成田圭祐さんと中村友紀さんに相談するうちに、道具も仲間もひきつれて、仙台で木版画のワークショップを開いてくれることになり、この日はなんと、8名のメンバーで仙台に来てくれた。


▲A3BCのメンバーが、陰刻や陽刻、彫刻刀の使い分けでどのような効果の違いがでるかなど、参加者の彫りたいイメージをもとに、細やかなアドバイスをしてくれた




















▲analogの菊地さんがみせてくれたインドネシアのパンクバンド「マージナル」の版画


























▲PUMPQUAKESからはメキシコ・オアハカのコレクティブが制作する版画を紹介